外壁のクリヤー塗装について!施工できる条件や注意点も解説

外壁のクリヤー塗装について!施工できる条件や注意点も解説

お気に入りの外壁デザインやサイディングの質感を残したまま塗り替えメンテナンスをしたいけれど、どのような方法があるのかとお悩みではありませんか。
通常の塗料で塗りつぶすとこだわりの模様が完全に消えてしまいますが、透明な塗料を用いるクリヤー塗装であれば、元の意匠性を維持しながら新築時のような美しいツヤを復活させることができます。
本記事では、外壁のクリヤー塗装が持つメリットなどの基本的な特徴にくわえて、ご自宅に施工できる詳しい条件や注意点について解説します。
自宅の外壁デザインを活かしつつ最適なリフォームを実現したいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

クリヤー塗装とは?

クリヤー塗装とは?

クリヤー塗装には主に、現在の外壁が持つ意匠性をそのまま維持できるメリットがあります。
まずは、クリヤー塗装の基本的な特徴について、解説していきます。

仕組みと基本的な役割

クリヤー塗装は、色を付ける顔料を含まない透明な塗料で外壁を覆い、現在の色や模様を見せたまま表面を保護する工法です。
塗膜が紫外線や雨水、排気ガスの影響を受け止めるため、外壁材と既存デザインの劣化を抑える役割が期待できるでしょう。
主成分にはシリコンやフッ素などの合成樹脂が使われ、種類によって耐候性や耐用年数が異なります。
また、近年は紫外線吸収剤や光安定剤を配合し、透明な塗膜の変色や劣化を抑える製品も少なくありません。
この仕組みにより、元の意匠を大きく変えず、色付き塗料と同様に住まいを長く守れる点が魅力です。
適切な製品を選べば、透明感と耐久性をより長く保てるでしょう。

デザイン性を維持する

窯業系サイディングには、レンガ調や石積み調、木目調など、複数の色と凹凸を組み合わせた豊かなデザインがあります。
一般的な色付き塗料で全面を覆うと、細かな色合いや目地の陰影まで隠れ、外壁全体が単色に見えてしまうでしょう。
一方で、クリヤー塗料は下地を透かすため、建築時に選んだ模様や素材感を残したまま、表面を保護できるのが特徴です。
さらに、透明な塗膜によって防水性や防汚性も高まり、美観を損なう雨だれや汚れの付着を抑えやすくなります。
現在の外壁を気に入っている方には、住宅の個性と保護性能を両立しやすい塗装方法といえるでしょう。
再塗装後も住まいらしい表情を維持しやすく、資産の印象向上にもつながります。

新築時の光沢を復活

外壁は紫外線や雨風に長くさらされると、表面に細かな傷や凹凸が生じ、光が不規則に反射してくすんだ印象になります。
そこでクリヤー塗料を塗ると、透明な樹脂が小さな凹凸を埋めて表面をなめらかに整え、光を均一に反射しやすくなるでしょう。
色そのものを変えなくても深みが戻り、新築時のような艶や鮮やかさを感じられる点が大きな魅力です。
また、仕上がりは光沢の強いタイプだけでなく、3分艶や艶消しなどから好みに合わせて選べます。
なお、艶の見え方は面積や光の当たり方でも変わるため、試し塗りで確認すると安心でしょう。
元の外壁が落ち着いた質感でも、艶を抑えた製品なら自然な風合いを保ちながら、美しい保護層を形成できます。

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外壁にクリヤー塗装が施工できる条件

外壁にクリヤー塗装が施工できる条件

前章では、クリヤー塗装のメリットについて述べましたが、どのような外壁でも施工できるわけではありません。
ここでは、外壁のクリヤー塗装ができる条件について、解説していきます。

塗装に適した外壁材

クリヤー塗装と相性がよい代表的な外壁材は、セメントと繊維質を板状に成型した窯業系サイディングです。
レンガ調やタイル調、石積み調など、複数の色や質感を組み合わせた製品が多く、透明な塗膜なら細かな模様を隠しません。
そのため、建築時に選んだ外観を変えずに保護したい住宅では、クリヤー塗装の利点を生かしやすいでしょう。
一方で、モルタルや軽量気泡コンクリートはひび割れが起こりやすく、補修材の色や跡が塗膜越しに見える場合があります。
ただし、同じ窯業系でも表面加工によって適否が異なるため、製品情報の確認も欠かせません。
素材や劣化状態によって仕上がりが左右されるため、施工前に外壁材を確認し、適した工法を選ぶことが重要です。

表面の劣化がない状態

クリヤー塗装をきれいに仕上げるには、外壁を手で触っても白い粉が付かず、既存の塗膜が健全であることが条件です。
この白い粉が出るチョーキングは、紫外線や雨水によって樹脂が分解され、顔料が表面に現れることで発生します。
粉が残ったまま塗装すると、新しい塗料が下地へ密着しにくくなり、早期の浮きや剥がれにつながるでしょう。
さらに、透明な塗膜の中に粉を閉じ込めるため、仕上がりが白く濁り、元の模様も鮮明に見えません。
外観に大きな変化がなくても、指触診で劣化を確かめると判断しやすいでしょう。
高圧洗浄だけで完全に除去するのは難しいため、チョーキングが始まる前に点検し、早めに施工を計画することが大切です。

良好な下地の状態

クリヤー塗料には外壁の色を塗り直す働きがないため、色あせや色むらが少なく、下地がきれいであることも大切です。
たとえば、日当たりのよい南面と日陰の北面で退色に差があると、その違いは透明な塗膜を重ねても残るでしょう。
また、ひび割れや欠けの補修跡、洗浄で落とせないカビやコケも透けて見え、外観の印象を損なう可能性も否定できません。
一方で、劣化が軽く、洗浄によって汚れを十分に除去できる状態なら、元の模様を生かした美しい仕上がりが期待できます。
とくに、広い面は色差が目立ちやすいため、複数方向から状態を見ると安心でしょう。
施工前には外壁全体を細かく調査し、補修方法や塗料の種類、必要な工程を適切に決めることが重要です。

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施工できないケースとクリヤー塗装の注意点

施工できないケースとクリヤー塗装の注意点

ここまで、クリヤー塗装ができる条件を解説しましたが、施工できないケースや注意点もおさえておきましょう。
最後に、外壁のクリヤー塗装ができない条件や注意点について、解説していきます。

特殊なコーティング

光触媒やフッ素、無機塗料などの特殊なコーティングが施された外壁は、一般的なクリヤー塗装に向かない場合があります。
とくに光触媒は紫外線によって汚れを分解するため、上から塗った合成樹脂の塗膜にも作用し、剥がれを招くおそれがあるでしょう。
また、フッ素や無機系の表面は緻密で滑らかなので、新しい塗料を弾きやすく、十分な密着力を得にくい性質です。
見た目だけでは既存のコーティングを判断しにくいため、設計図面や外壁材の仕様書、過去の工事記録を確認しましょう。
不明なときは、メーカーへの照会や小面積での密着試験も有効でしょう。
該当する場合は、専用の下塗り材と色付き塗料を組み合わせるなど、素材に合う工法を選ぶことが大切です。

チョーキングの発生

外壁を指でこすって白い粉が付く場合は、既存塗膜のチョーキングが進んでおり、クリヤー塗装には適しません。
透明な塗料と劣化した粉が混ざると、塗膜が白く濁って固まり、レンガ調や石積み調の模様が美しく見えなくなるでしょう。
さらに、粉が外壁と新しい塗膜の間に残るため、密着力が弱まり、施工後の浮きや剥がれを招く可能性があります。
この場合は、高圧洗浄で弱った塗膜を除去し、下塗り材で補強してから色付き塗料で仕上げる方法が基本です。
既存の雰囲気を残したい場合も、無理に透明塗装を選ばない判断が必要でしょう。
ただし、目地と表面を塗り分けるダブルトーン工法や多彩模様塗料を選べば、元の立体感に近い意匠を再現できます。

相性の悪い外壁材

金属系サイディングは、気温や日差しによって膨張と収縮を繰り返すため、一般的なクリヤー塗膜と相性がよくない場合があります。
塗膜が金属の動きに追従できないと、表面にひび割れが生じたり、端部から剥がれたりするおそれがあるでしょう。
また、サビを防ぐには色付きの防錆下塗り材が必要となり、透明な仕上げとの両立が難しくなります。
一方で、モルタルや漆喰は塗料の吸い込みに差が出やすく、濡れたような色むらが生じる点に注意が必要です。
なお、専用品が用意されているケースもあるため、自己判断で対象外と決めつける必要はありません。
施工前に専門業者へ外壁材と既存塗膜を確認してもらい、素材に適した塗料や工程を提案してもらうと安心です。

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まとめ

クリヤー塗装は顔料を含まない無色透明の塗料で、外壁のお気に入りのデザインをそのまま残しながら、新築時のような美しい艶をよみがえらせて建物を保護する塗装方法です。
窯業系サイディングと相性がよい反面、チョーキングや色あせがない健康な状態であることが必須となるため、塗膜が劣化する前の早い段階で施工を計画することが重要です。
特殊なコーティングが施された外壁や、相性の悪い金属やモルタルなどの素材、すでに劣化が進んでいる場合は施工できないため、色付き塗料など別の工法を検討することになるでしょう。

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